第9回集会「ポーラー」(再演)

2019年6月20日(木)~6月23日(日)
下北沢・小劇場「楽園」

南極の氷の中には、何万年も前の空気が閉じ込められている。
その氷が音を立てて溶ける時、
凍りついた過去が蜃気楼となって甦る。

地球を訪れた宇宙の探検家たちが目撃したのは、
南極に修学旅行にやってきた、いつかの時代の少女たち。
消えた一人の友人を巡り、過去への旅が始まる。
彼女たちが生きていた時代は、傾き続ける世の中と、
真っ直ぐに生きようとする幼気な真剣さが葛藤する時代だった。

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時に隔てられた友情を描く「ポーラー」が待望の再演。
新元号最初の集会にぜひお越しください。
始まったばかりの新しい時代を、まっすぐ生きていくために。

キャスト(五十音順)
さかい 蜜柑
佐藤 直彰
下川原 裕香
西田 有希
横山 舞


作・演出:寺岡 瞳
美術・舞台監督:鷲尾 亮太
照明:正傳 静(劇団背傳館)
音響:未琴

月刊hanakin/2019年3月

平成最後の番外集会「トリツクシマ」は無事に終演しました。
ご来場誠にありがとうございました。

男2人の「トリツクシマ」は女2人の「とりつくしま」と同じモチーフを使って全然違う話にしようと思いました。

同じモチーフは「無人島」と言う言葉。
どうして「ロビンソン・クルーソーは無人島にいた」なんて言い方をするんでしょう?
人がいたら無人島じゃなくて有人島じゃないですか。
他人は自分を映す鏡だと言うから、
鏡がなければ自分の存在すら確認することが危ういのかもしれません。
ですが、無人島生活代表者のような顔をしているロビンソン・クルーソーにも、従僕フライデーがいます。
たった一人の私以外誰もいない島で頑張っていたわけではないのです。
でもね、本当に一人ぼっちだったらとても耐えられないだろうし、寂しくなくってもいいよねと思いきや、複数人いたために殺し合いになった話もあります。
何も絶海の孤島で殺し合いしなくたっていいのにと思うけれど、こういう島はミステリー作家に目ざとく見つけられ、そして誰もいなくなった挙句、
やがて無人島に戻るのです。

あまりにパラドックスめいているコトバで頭がいっぱいのまま、
「もし無人島に二人で流れ着いたらどうするの?」と役者に聞いてみたのは、まだ桜が蕾さえつけないころでした。
ある一人は言いました。
「2人いたとしてもプライベートスペースは必要だよね」と。
なるほど恋人と暮らしていても、自分の部屋が欲しい人はいるものね。
もう一人はこう言いました。
「海と山で担当を決めて、日々の食料を調達する」
役割分担は効率的だし、助け合いは生活を豊かにしますよね。
こんな単純なことも伝わらない伴侶が世の中に多いのは嘆かわしいですね。

ふと「もし、その相手が敵国の人間や親の仇、とても憎んでいる相手だとわかったら?」と聞くと、役者たちは声を揃えて言いました。

『絶対に協力しない』
たとえ無人島での生活に困ろうと、孤独に苛まれようと。

これを聞いた時、すんなり納得して、とても淋しくなりました。
ああ私は、無人島に住んでるのと一緒じゃないか。
無人島こそが、普段の私の生活を映す鏡だったんだ、と。
そこには普段の暮らしている生活とまるで代わりはない秩序が生まれ、憎み合う人は憎み合うままなんだと。

残念ながら、そんな宿題をいっぱい抱えたまま、この時代は終わるけれど、
自分の中にあるボーダーラインを少しでも減らすような芝居にしてみよう、と思った集会。誰かの心の国境に踏み入ることは出来たのでしょうか?

平成最後の集会の次は、新時代最初の集会「ポーラー」の再演です。
久々に下北沢楽園の邪魔な柱を愛したいなと思います。

月刊hanakin/2019年2月

プレミアムフライデーが今日で2周年と言うことで、週刊金曜日もFRIDAYも既に存在している世界で綴る月刊hanakinを始めてみます。
みなさん、この2年間プレミアムな月末の金曜の夜、過ごせましたか?
私はそうでもない気がします。
私にとってプレミアムなのはやっぱり、13日の金曜日です。
私は誕生日がジェイソンと完全に一緒なので、子供の頃はたまに金曜日にぶつかると、彼が訪ねてくる気がして本当に怖かったものです。
外国には13日の金曜日恐怖症になる人もいるらしいけど、そういう人にとって私はジェイソンそのものみたいな存在だろうな、と思ったりします。

何しろ子供の頃から13に縁がありました。
小学校の頃は6年間、出席番号が13番だったし、
その頃住んでいた家の番地も13だったりしました。
いつかは自分でお芝居をしてみよう、と思ってはいたものの、やっと集会を始めた年は意識してなかったのに2013年で「ここまでこの数字に支配されるのか」と思ったものです。

13という素数は、一番生活に密着している数字とも言える12を1つ超越したところにある数字だから、人を割り切れない不安に陥れるようです。
ちなみに13を鏡に映すと31で、これも素数。
なるほど平成ってのはどう足掻いても割り切れない時代で終わるんだな。
私は三島由紀夫と一緒で、この割り切れない時代と一緒に歳をとって来たけれども、もしかして鏡に映った世界ではこの今がずっと続いていくんじゃないかしら?ということを少し本気で信じていたりします。

そんな訳で平成最後の番外集会「トリツクシマ」まであと2週間です。
多分割り切れない話になるので、是非来てくださいね。

番外集会「トリツクシマ」

終演しました。ご来場誠にありがとうございました!

平成31年3月8日(金)〜3月10日(日)

平成最後の集会は、金夜初の男の集会!
2018年の女二人芝居「とりつくしま」と対になる、
男二人芝居「トリツクシマ」を上演します。

3月8日(金) 19時
3月9日(土) 14時/19時
3月10日(日)14時/18時

@ cafe&bar 木星劇場
各線池袋駅西口側 C3出口から徒歩約10秒
東京都豊島区西池袋5丁目1−5 第二春谷ビルB1

※劇場に喫煙スペースはありません。公共の喫煙所をご利用ください。

チケット料金(1drinkサービス):
前売 2800円
当日 3000円

作・演出:
寺岡 瞳

キャスト:
佐藤直彰  松山剛士

スタッフ:
美術・舞台監督:鷲田良太
照明:正傳静(劇団背傳館)
音響:未琴
宣伝美術:小沼あみ
制作:行原和佐 西田有希

第8回集会「ブレス」(再演)

どうして鯨は陸から海に戻ったの?

2018年6月21日〜6月24日 @荻窪小劇場 全6ステージ

2014年の年末は、海の底で過ごした。
平成最後の夏が始まる頃、再び海の底に向かった。
魚は人間になりたいと思って進化しただろうに、
初演の頃より世の中は退化を望んでいるように感じることが多くなった。
一度は地上に暮らした鯨が、再び海を選びたくなった理由もわかる気がして途方にくれる。
けれども、行き着く場所もわからず、息吐く時間も与えられない1つの時代が終わるなら、
「ブレス」は舞台の上に再び現れるべきだと思った。
私も貴方も誰もかも、残り少ないこの時代を、しっかり息をして生きてくために。

宣伝美術:古谷恵理 フライヤーデザイン:小沼あみ

キャスト:
佐藤直彰 福山翠 西田有希 昌本尚輝
松山剛士 三方美由起 諸岡愛耶 横山舞

スタッフ:
【美術・舞台監督】鷲田良太
【照明】正傳静(劇団背傳館)
【音響】井上 匠(otochondria)
【宣伝美術】古谷恵理
【フライヤーデザイン】小沼あみ
【制作】行原和佐

番外集会「とりつくしま」

無人島に
1つだけ持って行くなら何がいい?

2018年3月1日〜3月3日@ひつじ座 全4ステージ

この質問は多分、ある日突然、自分の身にとんでもないことが起きたら、
どうするかを確かめてみたいがためにある質問なんだと思う。
普段忘れたふりをしているけれど、ある日突然「とんでもないこと」が起きることを、私たちは本能的に知っている。 けれどもそれでは生きて行くのには不都合で、「とんでもないこと」は遥か遠い無人島の出来事だと思い込んでいる。

とりかえしのつかないこと、「しまった」と思うようなことが人生に起きても、
前向きに生きていこうと口にしてはみるけれど。実際自分の身に降りかかって同じことが言えるか、自信がない。この自信のなさに「とり」組んでみたのが「とりつくしま」なのかもしれない。

宣伝美術:小沼あみ

キャスト:
西田有希 横山舞

スタッフ:
【美術・舞台監督】鷲尾亮太
【照明】正傳静(劇団背傳館)
【音響】井上 匠(otochondria)
【宣伝美術】小沼あみ
【制作】行原和佐